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栽培へのこだわり・おいしいお米は健康に育った稲から

コシヒカリを健康に育てるために。

お米も私たち人間や動物と同じようにいくつもの細胞をもつ生き物です。成長の仕組みや形態は違いますが、栄養を取り込み、様々な代謝をおこない次の世代へその種を引き継ごうとする行為は動物も植物も変わりありません。 私たちはコシヒカリを無理なく健康に育て、稲が本来持つ能力を引き出してあげることを目標としています。稲に無理をさせずに健康に育てることが農薬の使用を減らした栽培への第一歩となります。

稲と田んぼの生き物のための土づくり。

稲を健康に育てる為には土づくりは欠かせません。ところがコシヒカリで言う良い土とは一般にいう肥沃な土ではありません。コシヒカリは倒れやすく病気に弱いため、肥沃な土壌だとかえって品質をおとしたり病気にかかりやすくなってしまいます。コシヒカリにとってよい土とは適度な地力と稲と共生する小動物や微生物の住むための環境が整った土のことです。私たちは、良質な完熟堆肥と天然ミネラル資材、発酵コンブなどを使って、稲や田んぼの生き物にとって快適な土壌環境を整えます。

稲の健康食・・・ボカシ肥料と天然ミネラル。

みなさんは有機栽培というとみんなおいしいと思っていませんか?有機肥料といっても多くの種類があり、動物系のものから植物系、未熟(生)や発酵肥料など様々です。有機栽培でも未熟な堆肥や粗悪な有機資材の使用はかえって農産物の品質を低下させます。私たちの「塩沢こだわり米」はボカシという肥料と天然ミネラルで作られています。ボカシ肥料とは有機質の原材料を微生物の力で分解・発酵させ植物が吸収しやすい形にしたもので、その多くはアミノ態といって植物が利用しやすい形となって吸収されます。天然ミネラルをあわせて利用する事で微生物の働きを良くするとともに食味の向上にも役立ちます。

農薬を使わない米づくりのために・・・疎植栽培。

私たちは農薬を使わない、もしくは農薬を減らした米づくりをするために、一般的な栽培とは違った栽培をしています。疎植(そしょく)といわれる栽培方法で、昔の手植えでおこなっていた方法に近く、通常よりもかなり大きな苗を、植え付ける密度を1/2から7割程度におさえたものです。疎植に植えられた稲は、風通しが良いため蒸れにくく、日当りも良いことから、病気になりにくく、しっかりとした稲に育ち、大きな粒ぞろいの良い穂をつけます。

農薬を使わない米づくりのために・・・竹酢、玄米黒酢。

どんなに栽培管理に気を使っても、天候や周囲の環境によっては病気に感染しないとは限りません。そのため、予防と治療のために竹酢や玄米黒酢などの天然資材を使って殺菌をおこなっています。竹酢や玄米黒酢は多くのアミノ酸成分を含むため、稲の生育の健全化や登熟(とうじゅく)向上に役立ちます。


無農薬栽培といえば除草作業。

無農薬と言えば「草取り」というほど、無農薬栽培の中で最も大変で根気のいる作業で、無農薬を志す農家の多くがこの除草作業で挫折していきます。田植えからしばらくした6月から7月の稲が大きくなるまでの1ヶ月の間、毎日のように、手押しの除草機と手取り除草で株の間まで丁寧に除草をします。この作業をおこたると生命力の旺盛な雑草に稲の必要とする栄養を横取りされて、通常、有機で1反あたり7俵とれるお米が雑草に負けた田んぼでは3俵ほどの収量に落ち込んでしまうこともあります。

お米の風味と香りを大切にするために。

お米は収穫すると貯蔵しやすいように乾燥させます。通常、乾燥機で高温の温風をあてながら循環させる乾燥をおこなっています。私たちのお米は香りを大切にするためにはさ掛けによる天日乾燥と遠赤外線乾燥機での乾燥をおこないます。この乾燥方法は低温でじっくりとお米を芯から暖めるのでお米の割れや風味、香りの低下が少ないのが特徴です。